軽井沢のアンティーク雑貨・家具ショップベルリネッタではウィリアム・モリスのオリジナルベアが当たるキャンペーンを実施中です。
キャンペーンの締め切りも間もなくです。皆さまのご応募お待ちしています。
先日から当blogでウィリアム・モリスについてご紹介してきました。
手仕事や丁寧な暮らしの重要性を説いたウィリアム・モリスは自然を愛し、植物モチーフを自身のデザインに多用しました。
あの有名な画家のクリムトもウィーンという都市生活を出て、自然の美しさを見出し、風景画や動物などの自然を切り取った壁画や絵画も多く残しています。
クリムトといえば女性と花を描きつづけた画家として有名ですが、クリムトの残した油絵の4分の1が風景画で、残りは女性を描いた絵です。
※写真は2015年にパリのピナコテーク・ドゥ・パリ美術館(現在は閉業)で開催されていたクリムト展で撮影しました。
1900年頃からクリムトはアッター湖(オーストリア)で夏を過ごすようになり、風景画を描くようになったそうです。
クリムトの風景画にはほとんど人物が描かれていません。
ウィーンでの人間関係のわずらわしさから解放されて自然の中で過ごすようになり、自然に目覚めていったと言われています。
風景画に人物が描かれていないのは、そんな理由もあるのでしょうか。
軽井沢を訪れる方も、都会の喧騒を一時忘れて自然の中での静かな時間を大事にされている方が多いですし、
緑豊かな自然を求める気持ちはクリムトの時代も現在も相通じる部分が多いかもしれませんね。
※写真は2015年にパリのピナコテーク・ドゥ・パリ美術館(現在は閉業)で開催されていたクリムト展で撮影しました。
クリムトの「ブナの木」を見て軽井沢の美しい紅葉を思い出しました。
同じように夕陽に照らされた落穂や樹々を見ながらクリムトは描いたのでしょうか。
ベルリネッタの系列ホテル「ホテルベルリネッタ」では客室にウィリアム・モリスの壁紙、そしてエントランスにクリムトのアート、客室にはクリムトの絵を飾っています。
ホテル ベルリネッタ フロントエントランス写真
クリムト/ストックレー・フリーズ 「期待」 ストックレー・フリーズ 左壁、下絵部分
こちらの原画はウィーン、オーストリア応用美術博物館が所蔵しています。
依頼人のベルギーの銀行家ストックレーは費用に制限なしでクリムトに白紙の小切手を渡したそうです。
完成に8年、15枚の白大理石、にクリムトの原画を転写し、銅板や銀、珊瑚や輝石や金やエナメル、彩色陶器など様々な工芸的要素が詰め込まれて、贅美を尽くした作品となりました。
クリムトは独自の視点で自然をメルヘンの世界に変換して描いています。
さらに壁画は絵画を石や陶片や金箔などで工芸品へと変換し、装飾と絵画の融合により、クリムトらしさを確固たるものにしています。
黄金の地面から黄金の大樹、渦を巻く黄金のつるを巻くように表現された枝木、生命や自然の生成を装飾的に華やかに表現したクリムト。
植物的で平面的、19世紀末にあらゆる芸術領域でフランスを席巻していたアール・ヌーボーの特徴そのままです。
先日当blogでも記事にしたウィリアム・モリスのアーツクラフツ運動がアール・ヌーボーの土台になったといわれています。
※写真は2015年にパリのピナコテーク・ドゥ・パリ美術館(現在は閉業)で開催されていたクリムト展でレプリカを撮影しました。
こちらは同じくストックレー・フリーズの一部、
「生命の樹」
クリムトの視点でメルヘンに変換され、渦のように表現されたつる草のような木々に鷹なのか鷲のような生物がとまり、蝶なども描かれています。
こちらを依頼した銀行家のストックレー、こんな装飾的で豪華なストックレー・フリーズが壁面の室内にはどんな家具が飾られたのか気になりますね。
ホテルベルリネッタのストックレー・フリーズの前はコーヒースペースになっており、到着したお客さまにくつろいでいただけるような
ソファとテーブルをご用意しています。
冒頭でご案内したモリスベアがあたるキャンペーンはいよいよ締め切り間近!2020年8月31日までとなります。
詳しくはベルリネッタの公式Instagramアカウント→(@berlinetta_karuizawa) からご覧ください。
皆さまのご応募お待ちしております。