「軽井沢といえば?」
そう尋ねられたら、ほとんどの方が「夏の避暑地」と答えるのではないでしょうか。
そのくらい「軽井沢=避暑地」のイメージは定着していますよね。
最近は温暖化の影響か、真夏は軽井沢でも汗ばむくらいだったりするのですが、それでも東京と比べたら断然過ごしやすく快適。
これを言うと東京の友人は目を丸くして驚きますが、ちなみに我が家はクーラーがありません・・・!
ところで、軽井沢がどのようにして避暑地としての歴史を歩みようになったのかについてご存知でしょうか。
はじまりは1886年、明治19年のことです。
カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クラフト・ショー氏が偶然に軽井沢を訪れ、その美しい自然と過ごしやすい気候に感嘆。家族や友人・知人にその素晴らしさを語り、その夏皆で避暑に訪れたのが最初だと言われています。
その2年後、ショー氏は旧軽井沢の大塚山に別荘を建設。(ショー氏の別荘は、現在も「ショーハウス」として現存しています。見学もできますよ)すると彼と親交のあった宣教師たちもこぞって軽井沢に別荘を持つようになったそう。
避暑地・軽井沢の礎を築いたのは、外国人宣教師とその家族だったんですね。
日本人の有産階級が盛んに訪れるようになったのは、第一次世界大戦後。好況の影響を受け、日本人避暑客がこぞって軽井沢を訪れるようになり、その需要を満たすため各種商店が立ち並ぶようになります。
軽井沢の中心・旧軽井沢商店街は「軽井沢銀座」と呼ばれる賑わいをみせ、ゴルフ場、テニスコート、乗馬等のスポーツ施設も相次いで登場。華やかな別荘地として知名度を上げました。
「軽井沢銀座」は現在でも人気観光地の一つ。今なお残る老舗や、地元の若者が頑張っている新しいコンセプトのお店もあったり。当ブログでも今後、おすすめのお店など紹介していきますね。
近年は住宅の性能が向上し、寒い冬でも家の中はポカポカと暖かく過ごせるようにもなったので、夏に別荘を利用するだけではなく通年を軽井沢で生活する移住者も増えています。
また、以前は定年後の余暇を過ごす...というような方が多かった軽井沢ですが、東京まで新幹線で1時間というアクセスの良さもあり、最近では特に30代・40代の子育て世代の移住が目立ちます。
全寮制インターナショナルハイスクールISAKや2020年4月開園・開校予定の風越学園(幼稚園・小中学校)など、教育機関の充実もその一助となっている様子。
また、軽井沢町にはカラオケやパチンコ店などがありませんし、風営法が厳しく、居酒屋やバーも含めすべての店が23時で閉店します。繁華街というような場所がなく、静かで、子どもにとっても学業に専念できる環境と言えるかもしれません。
実際に軽井沢で生活していても、以前より冬でも人がいるなぁという実感があります。
現在人口約19,000人の町が、夏になるとその10倍にも膨れ上がる軽井沢。しかし今後は一年を通じて賑わうようになるもしれません。
人が増え、町が活気づくのは嬉しいことです。
今年の冬は暖冬で、軽井沢でもほとんど雪が降らないまま立春を迎えました。
そういえば...と振り返ってみると、毎年家の軒下にアイスピックのような氷柱ができるのですが、今年は一度も見ていません。例年だと真冬の朝は氷点下15度にまで下がったりもするのですが、今年は氷点下10度を見たのが1度くらい。雪かきも一度もしていません...!
春の訪れはまだまだ先(例年、5月頃にようやくポカポカ陽気となります)ですが、ここから一歩一歩春に近づいていくのだと思うとなんだかホッとしますね。
さて、最後にお知らせです。
当店 アンティークショップ ベルリネッタ軽井沢は現在冬季休業をいただいており、今年の営業開始は2020年4月19日(日)を予定しています。
オープンに向けて続々と新商品が入荷しており、その一部をインスタグラムでご紹介しています。ぜひフォロー&チェックしていただけると嬉しいです。